平成29年3月
高岡市民病院事務局

平成28年度高岡市民病院経営懇話会(第2回)の概要

  1. 日 時 平成29年3月29日(水)午後4時~午後5時
  2. 場 所 高岡市民病院講義室
  3. 出席者 ・高岡市民病院経営懇話会委員
    • 川 渕 孝 一 氏(座長)
    • 田 中 功 氏(副座長)
    • 河 村 拓 栄 氏
    • 川 渕 郁 子 氏
    • 髙 木 法 子 氏

    ・事務局

    • 遠山院長、渡辺副院長、蜂谷副院長、薮下副院長、増山副院長・看護部長、
      原野事務局長、今井事務局次長・医事課長、崎総務課長・経営管理室長
  4. 協議事項
    1. (1)第Ⅳ期中期経営計画(新公立病院改革プラン)の改訂(案)について
  5. 委員からの主な意見・質問及び病院の答弁

(1)第Ⅳ期中期経営計画(新公立病院改革プラン)の改訂(案)について

①平成29年度に黒字化する要因のひとつとして減価償却費の減少が挙げられているが、施設の老朽化に伴い、施設の改修や整備をすることにより、新たな減価償却費が必ず発生する。そのタイミングについてはどう考えているのか。
また、医療機関が使用している病院情報システムに対する支出は割高に感じられるが、見直しの検討については考えているのか。

〔回答〕

  • 平成12年度に現在の病院を全面的に建て替えたことで、今年度まで年10億円程度の減価償却費が収支を圧迫することとなった。耐用年数が経過し、今後大規模修繕等が発生することは認識しており、今後については、後年度の減価償却を勘案し、計画的に施設改修や設備投資を行っていく予定である。なお平成29、30年度の2ヶ年かけて更新予定の放射線治療装置に係る減価償却については、収支計画に含めている。
    また、平成25、26年にかけて更新した電子カルテシステムについて、初期投資、ランニングコスト共に多額であり、今後の更新の際には更なる費用削減を念頭に検討していく必要があると感じている。

②ワークライフバランスについて、乳幼児を持つ職員の24時間保育や病児保育などの体制整備が掲げられているが、具体的には何をするのか。

〔回答〕

  • 病院は看護師を始め、女性職員が多くいる職場で、子育てをしながら働きやすい職場づくりを考えている。市とともに24時間保育や病児保育について、設置場所も含めて検討していきたい。

③当初の収支計画と乖離した原因として消費税が5%から8%に引き上げられたことも考えられるとあるが、今後8%から10%に上がるだろうと言われているが大丈夫なのか。

〔回答〕

  • 消費税が8%から10%に引き上げられた場合、本院の影響額としては50,000千円から60,000千円の損失になるのではないかと想定しており、その影響を加味した収支計画となっている。

④認知症疾患医療センター開設とあるが、どのような体制になるのか。

〔回答〕

  • 高岡医療圏では初めての認知症疾患医療センターとなる。急性期病院としての特性を活かした高度医療機器を使用して、的確な診断を行う機能に特化したセンターとして運営していく予定である。そのため専門相談・診断は紹介患者のみの完全予約制とし、診断後は常勤の精神保健福祉士が調整役として、治療等を行う地域の医療機関と連携していくこととしている。本院は、急性期病院として従来から認知症や精神疾患を有する患者で、急性期疾患を有する合併症患者に対して手術等の治療を行ってきており、その役割は変わりなく今後も続けていく。

⑤予防医療機能のセンター化の検討とは何を想定しているのか。

〔回答〕

  • 市の病院として市民の健康を守っていく観点から検診や健康教室、健康相談などをやっていきたいと考えている。

以上を以て、第Ⅳ期中期経営計画(新公立病院改革プラン)の改訂(案)については経営懇話会として承認する。