今夏、高岡市民病院では、がん治療で使用する放射線治療装置を更新しました。
放射線治療はがん病巣部に放射線を当て、がん細胞を死滅させる治療法で、外科療法・化学療法と並んで、がん治療における三大療法のうちのひとつです。
更新した装置では、従来の装置に比べ、がん病巣部以外への被ばく線量を低減させることができるため、治療を受ける患者の身体の負担が軽減されます。
また、県内で初めて「体表面光学式トラッキングシステム」という付加機能を備えました。これは、治療中に患者の身体が大きく動いた場合に照射が自動停止するほか、体の位置のずれを高い精度で補正可能にするものです。これにより安全で精密ながん治療が提供できるようになりました。
この放射線治療装置の更新により、高岡市民病院では包括的がん医療センターを中心に、予防から治療、緩和ケアまで、切れ目のない診療体制が充実しました。