平成21年3月
高岡市民病院事務局
平成20年度第3回高岡市民病院経営懇話会の概要
1.開催日時・協議内容
- (1) 日時 平成21年3月19日(木) 15:00~16:15
- (2) 主な協議内容 高岡市民病院第Ⅲ期中期経営計画~公立病院改革プラン~の策定について
2.委員からの主な意見等
- (1) 病院経営について
- 一般会計繰入
不採算部門(救急・精神・結核等)や医療器械の購入等建設改良費に係る企業債償還金に対し、一般会計から繰入れることは理解できるが、病院が黒字になれば繰入金が減少するというのは、繰入金本来の意味を成していない。そうならないよう、今後も国の基準に基づき要求してもらいたい。
「基礎年金拠出金」については、今後協議していく項目として挙げてあるが、これはかなり高額となるので、繰入されれば、病院事業会計にとって、収支はかなり良くなるものとなる。 - DPCとジェネリック医薬品
国では、DPC対象病院におけるジェネリック医薬品について、入院全体の薬品費の30%を目標に掲げており、高岡市民病院は、もっと使用効率を上げるべきである。近年は薬価差益が少なくなってきているとは言え、薬品費は経営に大きく左右されるものである。 - 高度医療器械の更新
高度医療器械の導入は、患者数が増えるなど経営改善の方策の一つであり、緊急度や優先度はもちろん、経営面から見ると稼働率も重要な要素であるので導入の際には、このこと是非検討していただきたい。
- 一般会計繰入
- (2) 医療の質について
- 地域連携クリニカルパスの促進(「脳卒中」や「がん」の地域連携クリニカルパスの作成と利用促進)。
- 外来化学療法室のベッド数の増床についての検討
- 紹介・逆紹介率の向上
- (3) その他
「改革プラン」は、各自治体で構成内容が様々で、紙1枚でプランとしている自治体もあれば、平成23年度には収支を「ゼロ(均衡)」としている自治体もある。また、委託業者に作成をお任せの自治体もある。
危惧することは、書いたはよいが、プランを実行するのは病院であること。また、プランに目標値を掲げるのは行政としてはとても重たい負担となることから、プランが絵空事とならぬようお願いしたい。
- 3.病院の今後の対応
地域の基幹病院として本院が果たすべき役割を明確にするとともに、国の繰入基準に準拠した一般会計繰入金を受けながら、「改革プラン」を着実に実行し、持続可能な病院経営を目指していく。
今回までの意見を踏まえ、目標数値や文章について更に精度を高め、平成20年度末策定ののち、総務省に提出していくこととする。
参考
- 委員座長 川渕孝一氏(東京医科歯科大学大学院教授)
- 稲尾次郎氏(高岡市医師会副会長)
- 鷲山浩一氏(税理士)
欠席のため、書面による審査をいただいた。 - 米澤陽子氏(地域女性ネット高岡国吉校下婦人会長)