平成22年11月
高岡市民病院事務局
平成22年度高岡市民病院経営懇話会(第1回)の概要
1 日時:平成22年10月29日(金)午後4時~午後5時30分
2 場所:高岡市民病院第1会議室
3 出席者
- 高岡市民病院経営懇話会委員
- 川渕孝一氏(座長)
- 稲尾次郎氏(副座長)
- 鷲尾浩一氏
- 米澤陽子氏
- 事務局
- 山田副院長、加藤副院長、遠山医療局長、南部副看護部長、
- 澤合事務局長、野村経営管理室長、鼎医事課長
4 協議事項
- (1) 平成21年度高岡市民病院事業会計決算の概要について
- (2) 高岡市民病院第Ⅲ期中期経営計画進捗状況について
- (3) 平成22年度経営改善に向けた主な取組みについて
5 委員からの主な意見(要旨)
(1) 経営改善策について
- 人口が減少している状況の中、当然患者数も減となることを視野に入れた経営計画にしなければならない。
- 給与費は経費の大部分であり、このバランスがいいことが収益があがるかどうかのポイントとなる。今後、この点についてよく考えていかないと黒字化していかないと思う。一方で、不採算部門を担っていく使命があり、市民が多少の負担をするのはやむを得ないことである。
- 第Ⅲ期中期経営計画に掲げている経営指標のうち、病床利用率の目標値については今後も達成可能かどうかが疑問である。精神病床があるにしても一般病床利用率の目標値が84%は無理ではないか。第Ⅲ期中期経営計画は2年目となるが数値目標は軌道修正していくのか。
(2) 救急医療について
- 高岡医療圏では公的病院が輪番制を構築しているが、今後は医療機関によっては医師不足のため現体制を維持できなくなることも懸念される。そうすると、市民病院にさらに負担がかかってくるので、高岡医療圏全体を巻き込んだ取組みをしてほしい。
(3) 経営改善に向けた取組みについて
- 地域連携の取組み
地域の医療機関との連携をもっと進めてほしい。病院側から患者側に積極的に話をしてほしい。クリティカルパスの運用が始まったこともあり、今後も連携が深まることを期待する。 - 医師等の確保策
女性医師や看護師の働き続ける場を整備することが大事である。ぜひ、高岡市民病院でも院内保育を整備されるようにお願いしたい。 - 広報活動の取組み
10月17日の日曜日に実施された乳がんマンモグラフィ検査のような病院の取組みをもっと市民に知らせてほしい。地域にでかけていく保健師などを通じ広げていくことも一つの方法である。
6 病院の回答
(1)-1
本院は7対1看護体制をとっており、入院患者数は395人を目標としている。それをカバーしていくような病床利用率を考えている。時代の趨勢で見直しをする時期も来るとは思うが、もう少しこの数値目標で頑張っていきたい。
(2)-1
輪番制担当日には、患者への対応を手厚くしなければならない。高岡医療圏でも医療機関によって医師不足が懸念され、将来的に輪番制を維持できるかどうか微妙なところである。しかし、今年、消防法が改正され、適切な病院に適切な患者を適切に搬送することとなったので、医療のサービスはよくなってくると思う。搬送先の病院が持ちこたえられるかが課題であるが、今のところなんとか運用している。
(3)-1
本院では医師事務作業補助体制を整備しており、画像の取り込みなど、早い段階で開業医へ情報を渡すことができる。 また、5大がんの地域連携クリティカルパスの連携医療機関は現在52箇所となっており、今後も地域の医療機関との連携の拡大に努めていきたい。
(3)-2
一病院として整備するか、もっと大きな範囲で整備するかが課題である。