平成24年10月
高岡市民病院事務局
平成24年度高岡市民病院経営懇話会(第1回)の概要
- 日 時 平成24年10月5日(金)午後4時~午後5時30分
- 場 所 高岡市民病院第1会議室
- 出席者 ・高岡市民病院経営懇話会委員
- 川渕孝一氏(座長)
- 稲尾次郎氏(副座長)
- 鷲尾浩一氏
- 小泉弘子氏
・事務局
- 野手副院長、加藤副院長、遠山副院長、増山看護部長、
川端事務局長、池田経営管理室長、鼎医事課長
- 協議事項
- 委員からの主な意見・質問及び病院の答弁
- (1) 平成23年度高岡市民病院事業会計決算の概要について
- (2) 高岡市民病院第Ⅲ期中期経営計画の進捗状況について
- ①入院患者数の減の要因のひとつの医師数の減についての詳細を聞かせて欲しい。
- 〔回答〕
医師の異動等に伴うものであり、3月末に泌尿器科医1名、4月初めに内科医1名、9月末に整形外科医1名の計3名の減となった。これらの補充が迅速にできなかった。 - ②平均在院日数の増について理由を聞かせて欲しい。(在院日数が減となったから患者が減ったと思うが?)
- 〔回答〕
平成23年度は前年度に比べ、手術件数が減っていることから、患者の診療内容に変化がみられ、急性期病院としての特徴を活かす患者の割合が相対的に少なくなっているように感じている。このことが、平均在院日数の増の要因のひとつではないかと考えている。 - ③外来の患者1日あたりの診療収入(診療単価)が減となっている理由は。
- 〔回答〕
術前検査の患者が少ないこと。また、外来化学療法の患者は若干の減であるもののほぼ横ばいであるが、外来患者の院外処方の更なる推進を実施したことや、軽度の患者(いわゆる薬だけの患者)の割合が相対的に増えていると感じている。これらのことから総じて、急性期病院としての特徴を活かす患者の割合が少なくなったことが要因ではないかと考える。 - ④職員給与比率の増は、退職者特別負担金の増などが起因している説明であったが、退職金の引当金制度はとっていないのか。
- 〔回答〕
現在は、退職者の引当金制度は採用していないが、平成26年度から地方公営企業会計制度の見直しが予定されており、その際に引当金を積むことになる。
- (3) 平成24年度経営改善に向けた主な取組みについて
〔意見〕鷲山委員
- 平成23年度決算概要や本年度の取組み状況を鑑みて、平成26年度に黒字化が達成できるか心配である。成長戦略をさらに吟味すべきである。
- 将来の診療報酬加算取得に向けて、現在の診療報酬体系では、配置人数の増員が必要十分条件のようである。収益を上げようと思ったら数を増やすしかないことになる。
また、他の同類公立病院との職員数の比較表(病床100床あたり)から見えることは、高岡市民病院は、職員数が少なく、一人当たりの収益性が高いように考えられるが、経営実態は赤字であり、職員数の多い病院は黒字である。
以上のことから、固定費(人件費等)の削減には限界があると考え、今後の収益確保には、戦略的に大胆な人員増を行い収益性を高める必要があるのではないかと考える。
川渕座長
- 累積欠損金100億円を超え、ある程度経営の自由度を高めた人員配置を行うために、市のスキームから出たほうがいいのではないか。
稲尾委員
- 最近の高岡市民病院の地域医療機関との関係強化の取組みは、高く評価できる。今後ともこの取組みを進めてほしい。高岡市医師会としても、地域連携ネットの更新に準備を進めている。
- 高岡市民病院のジェネリック医薬品の導入はかなり進んでいると思う。計画目標値の達成に努力を重ねてほしい。
小泉委員
- 看護師の質やサービスの確保のために必要な数は足りていないのではないか。
- 産科・婦人科に受診したいと思うが、民間と同程度のサービス向上を望む。
- 色々な診療科が本院に備わっていることを市民病院の特性として広報したらどうか。