成人の市中肺炎の患者さんについて、A-DROPスコアを用いた重症度別の患者数等を集計しています。
市中肺炎とは、普段の生活の中でかかった肺炎をいいます。
患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)で表示しています。
A‐DROPスコア
A‐DROPスコアは、日本呼吸器学会が定めた重症度分類で、次の5つの因子から判定します。
A (Age):男性70歳以上、女性75歳以上
D(Dehydration):BUN 21mg/dl以上または脱水あり
R(Respiration): SpO2(酸素飽和度)90%以下(PaO2 60torr以下)
O(Orientation):意識障害あり(肺炎に由来する)
P(Pressure):血圧(収縮期)90mmHg以下
- 上記指標のいずれも満たさないもの ⇒ 軽症
- 上記指標の1つまたは2つを有するもの ⇒ 中等症
- 上記指標の3つ以上を有するもの ⇒ 重症
(ただし意識障害・ショックがあれば1項目のみでも重症) - 上記指標の4つまたは5つを有するもの ⇒ 超重症
- 上記指標で1つでも不明があるもの ⇒ 不明
重症度 | 患者数(人) | 平均在院日数(日) | 平均年齢(歳) |
---|---|---|---|
軽症 | 21 | 10.52 | 52.95 |
中等症 | 134 | 16.93 | 79.66 |
重症 | 31 | 24.35 | 82.39 |
超重症 | 22 | 28.00 | 86.18 |
不明 | – | – | – |