認知症疾患医療センターとは

認知症をもつ人が安心して暮らせる地域づくりを、関係医療機関や地域の皆様と一体となって築き上げることを目的としています。そのための支援や必要に応じて診察し、治療方針を検討いたします。また、認知症に関する情報発信を行います。

センター長 挨拶

高岡市民病院認知症疾患医療センター センター長 橘 博之

センター長 橘 博之
(精神神経科主任部長)

富山県からの委託を受け、高岡医療圏を対象エリアとする認知症疾患医療センターを平成29年10月に本院に開設いたしました。

急速な高齢化が進む中、認知症高齢者は2025年に日本全国で700万人を超え、65歳以上のうち5人に1人が認知症になると見込まれています。認知症は誰でも発症の可能性がある病気です。もの忘れだけでなく、様々な生活障害を生じさせ、環境の変化や心身の不調によって混乱に陥り、周囲との適切な関わりが難しくなることがあります。よって、早期診断・早期治療を行うことが、その人らしい生活を継続していくために非常に重要になってきます。

認知症疾患医療センターが急性期中核病院・自治体病院に設置されることは全国的にも珍しいことです。その責務を果たすため、本院では総合病院としての特性を活かし、認知症医療に対応していきます。早期診断を目的に鑑別診断を行っており、開設以降年平均80件対応し、診断後の医療・介護に繋げています。

地域の保健・医療・福祉機関等との連携を図りながら、認知症の患者さんやそのご家族が安心して住み慣れた地域で暮らしていける体制を目指してまいります。地域の皆様のご理解とご協力の程、宜しくお願い致します。

 

こんなことでお困りではありませんか?

  • 同じことを何度も言ったり、聞いたりするようになった
  • 人や物の名前が出てこなくなった
  • 曜日や日にちを何度も確認するようになった
  • 薬の飲み忘れが多くなった
  • ささいなことで怒りっぽくなった
  • 服装など身だしなみに気を付けなくなった
  • ひとりでいるのが不安で落ち着かなくなった
  • 財布などを盗まれたと言うようになった
  • テレビのリモコンや洗濯機などの操作が上手くできなくなった
  • 外出など面倒になり家にいることが多くなった

先生

認知症かも?と思われた方は、まずはご相談ください
認知症は自分では気付きにくいため、ご家族や周りの人たちが小さな変化に気付くことが大切になります。
認知症は早期に発見し、適切な対応をすることで進行を遅らせることができます。

みんなでチャレンジしてみよう!認知症予防体操

認知症予防には、適度な運動を生活の中に取り入れることや、バランスのとれた食生活を心がけて生活習慣病を予防することが大切です。
今回は、運動による認知症予防をご紹介します。運動は、脳の血の巡りを良くし、脳の活性化につながります。身体を動かしながら頭を使うことによって、脳の活動が活発になり頭の働きが維持され、認知症予防につながります。

動画に合わせて、ぜひみなさんも認知症予防に取り組みましょう!

事業内容

専門職員(精神保健福祉士または社会福祉士)が、認知症に関する相談(もの忘れが気になる、困った時の対応を知りたい、医療機関・施設・介護サービスを知りたい等)を受け付けます。

まずは、お電話下さい。面接は予約制です。相談は無料です。

お問い合わせ

電話受付時間 平日 9時~17時(土日祝、年末年始を除く)
電話が混み合った際は、お待たせすることがあります。

電話番号 : 0766-23-0204(代表)
FAX番号 : 0766-23-0203(直通)

受診は完全予約制です。かかりつけ医の紹介状が必要となります。
かかりつけ医がいない場合はご相談ください。

診察の流れ

<受診当日>本人、家族または関係者と来院してください。
日常生活状況の聞き取りを行いますので、必ず同伴者と一緒にお越しください。

問診
専門職員が、本人や家族または関係者から、日常生活状況をお聞きします。長谷川式スケールの測定などを行います。
診察
医師が本人・家族からおはなしを聞き診察をします。
検査
診断に必要な検査をします。
血液検査、尿検査、CT、MRI、SPECTなどを行います。
検査には、数回来院していただくこともあります。
診断
診察・検査の結果、今後の治療方針を決定します。
治療方針は、ご紹介いただいたかかりつけ医に情報提供します。

認知症の行動・心理症状がひどく入院の必要性がある場合、地域の連携協力病院を紹介します。本院は急性期病院であり、認知症病棟を有していないため、認知症のみの入院は対応しておりません。入院の必要がある身体合併症の場合は、本院で治療します。

地域の関係機関との連携を図るために、認知症疾患医療連携協議会を開催し、ネットワークづくりを推進します。また、認知症を正しく理解してもらうための研修会を開催します。